自然がつくりだす純粋な旨味を。
はじめまして、
自然農園まほらまの代表・五十嵐亮と申します。
2013年から群馬県の南牧村という場所で、
自然栽培で野菜づくりをしています。
圃場面積は、露地と養鶏あわせて約1.5ヘクタール。
標高約500mに位置する圃場が3箇所あり、
土の性質や気温、日照時間もバラバラ。
傾斜があり、礫質で、獣も多く、人間的には不都合な環境。
それでもこの地で野菜を作るのは、
水、植物、土、風、この生きた環境があるから。
それぞれの圃場に合った作物や品種を見極めながら、
年間10〜15品目を栽培しています。
自然農に出会ったのは僕が旅をしていた時のこと。
日本各地の農家さんを巡り、技術は勿論のこと、
考え方や視点、課題、取り組み、愛情、などなど沢山の百姓学を学ばせて頂きました。
生きていく為に必要不可欠な食べ物と自然。
“山”に教わった大地の営み。
有機物と微生物の働きを知り、
その土地独自の生態系を生かす“自然栽培”という考え方に惹き込まれました。
それから生態系の豊かさを感じられる場所を探して、
辿り着いたのがここ南牧村。
20年程前に衰退を始めた南牧村の農地は、
その後ゆっくりと時間をかけて自然というニュートラルな環境へと戻り、自生を始めてきました。
土は植物と共に自立していて、堆肥なんていらないほどの力をもっていました。
美しい。
そう思いました。
現代の農業の、
生産性を向上させる流れ、
絶やし、投入し続けるという選択肢。
そこから一歩外れたところ。
自然栽培に適した農地。
守り続けられている景観。
先人たちがこの土地の環境を生かしながら創り守ってきたこの場所に、
人が自然と共に生きてきた過去を想い起こさせました。
吸い込まれるようにこの土地に移り住み、
身体が赴くまま畑を耕し始めました。
まほらまの取り組み______
自然の旨みを蓄えた新鮮な野菜を、
手頃な価格で、
より多くのお客様に届けたい。
そのためにお買い求めやすい価格設定や、
自家配送による流通コストの削減に力を入れています。
群馬県内、横浜市内、東京都内の食材店や八百屋さんと連携を取りながら、
自家配送による流通コストの削減や数量の調整をし、
できるだけお客様の負担が増えないよう販売しております。
自然に従って栽培する野菜は大量に生産できるものではありませんが、
この豊かな環境の独自のおいしさを味わって頂きたいその一心で
日々野菜と向き合っています。
オーガニック野菜といえば高級なイメージがありますが、
もっと身近に、日頃から旬の美味しい野菜を食べていただけるよう、
これからも励んでいきたいと思っております。
皆様の食卓に、当たり前のように並ぶ日を思い浮かべて。
五十嵐 亮 Igarashi Ryo
1980年生まれ横浜市出身。
土木や造園の仕事を経験したのち、輸入雑貨の会社で流通を学ぶ。
海外に触れて、より日本への関心が強まるのと同時に農業に意識が向き始める。
日頃から自然環境に問題意識を持っていた自身は
自然農法に感銘を受け、2009年から4年間自転車で日本一周の旅をしながら各地の農家さんに住み込みで働き、農業を勉強。
2013年南牧村に出会い、この村で野菜を作ることを決意し移住。
これまでに出会った多くの方と、地域の方々に支えられながら、旨みの詰まった野菜づくりに日々邁進中。
「いつまでも美しい日本の畑の景色を保っていければと、
日本全国の農家さんを自分の足で巡り技術と考え方を蓄えてきました。
美しき日本の自然と、それを大事に想うお客様との間で日々働かせて頂ければ、僕にとってはこの上ない幸せであります。 」